オーストラリア


今から約40年前

父の仕事の関係でオーストラリアという土地に降り立った。
私が小学3年生の頃である。

当時私は愛知県の東浦町という、のどかな町に住んでいた。
周りは田んぼだらけで、毎日友達と学校帰りに遊んでた気がする。
近所の池に行ってザリガニを釣ったり、川へ泳ぎに行ったり。

本当に楽しかった記憶しかない。

そんな時、急に母親からオーストラリア
という国に引っ越す事になったと告げられた。
え、外国?オーストラリアってどこやねん?ここを離れるって事?
いろんな感情がぐるぐる頭の中で回り、呆然としていたと思う。

後になって母親から聞いた話しでは、
当時の私は駄々をこねまくっていて、相当父親を困らせたとか。
「海外勤務を躊躇うほど、お父さんは迷っていたよ」と言われた。
それまでも何回か父親の転勤で転校を繰り返してきた私は、
せっかく友達が出来たこの東浦という町を離れたくはなかったんだと思う。

小学生の小さな抵抗も虚しく、結局家族全員でオーストラリアに行く事が決まった

オーストラリア、メルボルン。これから住む町の名前らしい。
到着した一軒家にはまだ荷物が届いてなく、段ボールが数個。
その日はちょうど私の誕生日だった。
段ボールの上に買ってきたケーキを置いて、家族でお祝いしたっけ。

知らない土地、しかも海外。

これからどんな生活になるんだろう?


そんな不安はものの見事に吹き飛ばされた。


お父さん、本当にありがとう。
あの4年間は、本当に楽しかった。
あの時の経験は、人生においてこの上ないものだった。

いつか必ず、またオーストラリアに行く!





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