後悔


私はテニスが好きだ。
小学校3年から始めて、かれこれ40年は続けている。
今でも、週末は必ずテニスをしている。
土曜日は練習、日曜日は試合みたいな感じだ。
前日にお酒を飲み過ぎたとしても、必ず朝起きてコートに向かう。
それくらいテニスが好きだ。


ただそんなテニスバカの私も、1年間だけテニスを辞めていた時期があった。

高校2年の時だ。



地元の私立高校に入学した(見事に公立受験を失敗した)私は、
迷う事なくテニス部に入部した。
私立高校というだけあって、ハードコートが6面!
こんなに面数のある高校なんて無いぞ!
こんな環境でテニスが出来るなんて最高だなと思ってた。

同級生にも恵まれた。
中学時代にテニス経験のある連中が多かったので、
みんなで楽しく競い合ってた。

なぜか2年生の先輩全員が部活を辞めてしまい、
気づいたら夏休み明けから、うちら1年生しかいない状況。

先輩はいない、コートは沢山ある、1年生メンバーもレベル高い。
毎日の部活が本当に楽しかった。

最初の県の団体戦。
他校のレギュラーメンバーは2年生。
うちらだけ全員1年生。

それでも他校を圧倒し、強さを見せつけた。

本当に楽しかった。

これに驚いた顧問の先生が、インターハイ狙えると思ったのか、
その後にコーチを呼んできた。

それが始まりだった。


それまで自由に練習してきた環境から、コーチの指導になり
とても窮屈な思いをした。
コーチだって、強く育てるために指導していたんだとは思う。
ただ、私にはそれが耐えられなかった。

テニスが嫌になった私は、そっとコートから離れた。
1年の冬である。

それからはゲームセンターに通う毎日。
テトリスが異常に上手くなっていた。

ただそんな日も長くは続かなく、ゲームセンター通いが退屈になった頃
「またテニスしたいな」という感情になり
顧問の先生の所に頭を下げに行った。

戻って来た時も、部活のメンバーは温かく受け入れてくれた。
有難かった。

ただ、久しぶりに見たメンバーはビックリするくらい上手くなっていた。

当然である。

毎日ゲーセンで遊んでいる間、みんなは練習していたんだ。

慌てた私は、必死になって練習した。
お陰で、3年の春にインターハイ団体戦の出場を決めた。


テニスはずっと続けているが、あの1年間、ブランクなく続けていたらなと
今でも後悔している。




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